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ボーカル録音の極意:クオリティを高める6つのヒント

ボーカル録音(トラッキング)は、音楽制作の中でも特に重要な工程。
特にポップス系の楽曲では、ボーカルが曲の中心になることが多く、プロデューサーの腕の見せどころでもあります。

でも、録音ブースの中はシンガーにとってもプレッシャーがかかる場所。
良いテイクを引き出すには、ちょっとした工夫とサポートが必要です。

ここでは、ボーカル録音の質をグッと上げる6つのヒントをご紹介します。

① マイクの特徴を把握しておこう

ボーカル録音の出発点はマイク選び。
有名なビンテージマイクでも、シンガーとの相性が悪ければ本来の魅力は引き出せません。

だから、初めてのセッションではいくつかのマイクを比べて試すのがおすすめ。
ただし、時間やテンポも大事なので、直感と経験を頼りに判断することも大切です。

シンガー自身が「自分らしい声」に敏感な場合も多いので、本人のフィードバックも取り入れましょう。
一番しっくりくるマイクが、きっとその日のベストテイクを引き出してくれます。

② 録りながらその場でコンピングしよう

「もっと良くしたい!」という気持ちでテイクを何十回も録ってしまうこと、ありますよね。
でも、後で似たようなテイクを延々と聴き比べるのは大変…。

そんな時は、『録りながらざっくりコンピング(良い部分をつなぎ合わせる)』してみましょう。

この方法なら、シンガーの休憩にもなりますし、仕上がりのイメージも掴みやすくなります。
その場である程度形にしておくと、意外とそのまま使えるテイクになることもあります。

③ 難しいフレーズはループ録音で攻める

スタジオではじめて「細かく歌い分ける」ことに挑戦するシンガーも多いはず。

うまくいかないフレーズがあるときは、ループ録音が便利です。
DAWでループ範囲を指定して、同じ部分を何度も自動で録音できます。

何回も試せることで、シンガーが自然に歌い慣れていけるのがメリット。
ただし、ミスを繰り返させないように注意して、変化をつけながら録るのがコツです。

④ モニターミックスを最適化して安心感を

シンガーが自信を持って歌えるかどうかは、モニター環境にも大きく左右されます。

たとえば、ライブで歌い慣れているシンガーは、コンプレッサーのかかった音に慣れていることも。
その場合、モニター用に軽くコンプレッションをかけてあげると、歌いやすさが格段に上がります。

また、リバーブを少し加えるだけで自信が出る人も多いので、積極的に試してみましょう。
「歌いやすさ」は良いテイクの第一歩です。

⑤ 追加パートは「本線」をしっかり録ってから

ハモリやダブル、アドリブなど、録音中に「これもやってみよう!」とアイデアが広がることはよくあります。

でも、メインボーカルが十分に録れていない状態で横道にそれないことが大事です。

まずは本線をきっちり録ることに集中。そのあと時間があれば、遊び心のあるパートも録っていきましょう。

ちなみに、ダブルのタイミングやピッチが少しズレていても大丈夫。
VocAlign や Revoice Pro を使えば、ぴったり揃えるのはカンタンです。

⑥ 無理は禁物。うまくいかない日は休もう

どれだけ準備してきても、シンガーの声の調子は日によって波があります。

今日はどうしてもノらない…そんな時は無理せず休む決断も大事です。

無理に録っても良い結果にはなりにくく、モチベーションも下がってしまうことがあります。
一度休んで別日に仕切り直すことで、驚くほどスムーズに進むこともあります。

クライアントやシンガーにとっても、柔軟な対応は信頼につながるポイントです。

まとめ:ボーカルトラッキングの心得

ボーカル録音は、技術と人間力のバランスが求められる作業。

今回紹介した6つのポイントを意識するだけでも、
シンガーの力を最大限に引き出し、良いテイクに近づけることができます。

そして、仕上げの編集には VocAlign や Revoice Pro を使えば、制作効率もクオリティもぐっとアップします。

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Synchro Arts Team

Synchro Artsの編集者、アーティスト、エンジニアのチームによって作成され、精査されています。

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