Synchro Arts
Save hours in the studio with vocal processing software created specifically to enhance and simplify the processes of music producers and audio engineers.

ボーカルのタイミング調整、ピッチ補正、フェーズアラインメントツールを使ったことがあるなら、DAWやプラグインのメニューで「ARA」という言葉を見かけたことがあるかもしれません。
では、ARAとは一体何なのか? なぜ多くのエンジニアやプロデューサーが絶賛しているのか?
ARAの役割や仕組み、そしてVocAlign、Revoice Pro、Melodyneといったツールでボーカル編集のワークフローをどのように加速させるのかを掘り下げてみよう。
ARAは「Audio Random Access」の略。DAWとオーディオプラグインが、より深く、速く、柔軟にやり取りできるプラグイン拡張フォーマットのことを言います。
つまり、プラグインとプロジェクト間の通信が即時に行われる。バウンス不要、リアルタイム再生不要、待ち時間もなし
本質的には、ARAによってオーディオが即座に取り込まれ、プラグインとDAWの間で共有されるため、複数トラックのアライン、チューニング、加工が分単位ではなく数秒で可能になります。
ARAが登場する前、オーディオプラグインはすべてをリアルタイムで処理する必要がありました。つまり、
1トラックずつ処理。
音声を取り込むために手動で再生。
遅くて繰り返しの多いワークフロー。
ARAなら、プラグインが必要とするテンポ、ピッチ、フレージング、リズム、さらにはコードデータまで、DAWのタイムラインから直接アクセスできます。
まるでプラグインのためのタイムトラベルのようになります。再生ボタンを押す必要も、ステムを書き出す必要もありません。プラグインを開くだけで、すでにオーディオが用意されています。
「Logic ProでARA対応のVocAlign――まさに革命的です。最高に気に入っています。」 — アラン・ブランチ(U2、Primal Scream、The Cure)
ARAの動作は使用するDAWによって異なります。DAWによっては、より深くARAが統合されています。
LogicでVocAlignをARAと一緒に使うには、各トラック(ガイドとダブ)にAUプラグインを挿入する必要があります。トラックを設定したらVocAlignを開くだけで、オーディオが即座に取り込まれます。
PreSonus Studio Oneでは、ARAのワークフローはさらにシンプルになります。オーディオクリップを右クリックし、「オーディオ > VocAlignで編集」を選択するだけで、ガイドトラックとダブトラックがあらかじめ読み込まれた状態でVocAlignウィンドウが開きます。
Cubase
Nuendo
Reaper
Cakewalk by BandLab
Samplitude
Mixcraft
Tracktion Waveform
Logic Pro X(後期バージョンでARA 2対応)
各DAWでの操作方法には少しずつ違いがありますが、ARAの統合によって手動での取り込み作業が減り、よりクリエイティブな作業に集中できます。
ARA2はAudio Random Accessプロトコルの最新バージョンです。2018年のNAMMで初公開され、従来の形式から大幅な進化を遂げました。
コードトラックとの統合
DAWとのアンドゥ履歴の同期
より強力なマルチトラック対応
プラグインとDAWの全体的な同期強化
最新のオーディオソフトを使っている場合、すでに裏側でARA2が動作している可能性が高いです。
ARA2に対応している代表的なプラグインの一覧です。
VocAlign Ultra – Synchro Arts
VocAlign Project 5 – Synchro Arts
Revoice Pro 4 – Synchro Arts
Melodyne (v4.2以降) – Celemony
SpectraLayers (v6以降) – Steinberg
Auto-Align Post 2 – Sound Radix
iZotope RX (Logic Pro X経由のみ)
VocAlignのようなツールでは、ARA対応版なら必要なオーディオを即座に取得できます。プラグインに録音する必要はありません。また、処理後のオーディオをバウンスすることなく、DAW内で直接置き換えることができます。
例えば、リードボーカルと12本のバックボーカルトラックがあるとします。ARAが登場する前は、それぞれのダブを1つずつ手作業で揃える必要がありました。ARAなら、数クリックで一気に揃えることができます。
VocAlignやRevoice Proのようなツールと組み合わせれば、何時間もの作業を節約できます。
このため、レコード制作でもポストプロダクションのダイアログ編集でも、ボーカルコンピング、ADR編集、タイトなタイミング修正、マルチトラックのアラインメントにARAは欠かせない存在になります。
まとめると次の通りです。
ARA = Audio Random Access
プラグインとDAWの間に直接的な接続を構築。
リアルタイム処理を省略。
特にボーカル編集において、ワークフローを劇的に高速化。
すでに多くの最新DAWやプラグインに搭載済み。
まだARA対応ツールを使っていない場合は、試すべき時かもしれません。特にレイヤードボーカル、ADR、緻密なチューニングが必要な制作をしている場合にはおすすめです。
時間を節約できるか? はい。ワークフローを変えるか? 間違いなく変わります。
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