Synchro Arts
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ボーカルの明瞭さは、ミックス全体のクオリティを左右する重要な要素。
しかし録音された音声には、「サ行」などの鋭い高音(シビランス)が目立ってしまうことがあります。
この耳障りな音を処理し、プロフェッショナルな仕上がりに近づけるのが「ディエッシング」です。
この記事では、ディエッシングの基本から、効果的な使い方、よくある失敗例までを解説します。
「ディエッシング(De-essing)」とは、ボーカルに含まれる「過剰なシビランス(「ス」「シュ」「チ」「ズ」などの鋭い高周波音)」を抑える処理です。
これらの音は5kHz〜10kHz付近に現れることが多く、
録音環境やマイク、話者の声質によっては非常に強調されてしまうこともあります。
ディエッサーは、特定の周波数帯にだけ反応する周波数特化型のコンプレッサー。
ボーカルの音声をリアルタイムでモニタリングし、シビランスのピークが設定したしきい値(スレッショルド)を超えた時だけ、自動的にレベルを下げてくれます。
1. シビランスの周波数を特定する
5kHz〜10kHzが目安ですが、声やマイクによって異なります。
2. 対象の周波数を設定する
ディエッサーの帯域設定で、シビランスが最も目立つエリアを絞り込みます。
3. スレッショルドを調整する
シビランスが強くなった瞬間にのみ処理が入るよう、しきい値を調整します。
4. 効き具合を微調整する
必要に応じてレシオやアタック/リリースも調整し、自然で違和感のない処理に仕上げましょう。
5. 必要に応じて複数使用する
一つのディエッサーで対処できない場合は、異なる周波数帯に別のディエッサーを使うのも有効です。
• かけすぎ問題(Over-De-essing)
ボーカルがこもったり、リスプ(舌足らず)っぽくなる原因に。
常にミックス全体で聴いて判断するのが大切です。
• ソロで処理してしまう
ボーカルだけで聴くと過剰に感じる音も、全体で聴けばちょうど良いこともあります。
• 録音環境を見直さない
過度なディエッシングが必要な場合、マイク選びや位置、話者の発声方法を見直す方が効果的な場合も。
• 間違った周波数設定
高すぎても低すぎても効きません。耳で確認しながら設定しましょう。
Revoice ProやRePitch Standardには、先進的なピッチ解析技術によるシビランス検出機能が搭載されています。
これにより、通常のディエッサーよりも視覚的・音楽的に優れたシビランス処理が可能です。
たとえば:
• 「無声音(Unvoiced notes)」だけを選択してレベル調整
• 他のボーカル編集と並行してシームレスにディエッシング
さらに、Revoice Proでは、ピッチ・タイミング・ダイナミクスの補正と並行してビブラートやシビランスまで調整できるため、クリーンで洗練されたボーカルトラックがよりスムーズに完成します。
ディエッシングは、目立つ「ス」音を抑えるだけでなく、ミックスの聴きやすさを大きく向上させる工程。
ただし、「やりすぎない」「周波数を正しく設定する」「常に全体で確認する」という基本を忘れずに。
そして、より自然で音楽的なディエッシングを求めるなら、Revoice ProやRePitchのような高度なツールを活用してみましょう。
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